【大学院生ってなに?】筑波大学院生の入試から修了までの体験談

このページでは「大学院生とは何か」を紹介します。

私は2018年に都内私立大学卒業後に外部進学をして、2020年に筑波大学大学院を修了しました。実際に私の体験から大学院生とは何か、大学院生の流れを紹介していきます。

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大学院生とは?

大学院生とは「大学院に所属する学生」のことです。

ちなみに大学院とは、大学を卒業した後に2年〜5年間追加で研究をする研究機関です。

ただ大学院生にどうやってなるか、大学院生がなにをしているかわからないと思います。大学院の入学試験から修了(卒業のことを大学院では修了という)までの流れを紹介します。

理系文系や大学・研究室によって流れは多少異なりますが、この記事では私立大学から筑波大学大学院(理系)に進学した事例を紹介します。

【Step1】大学院に進学するかを決める

大学院入試を考えている大学生は、まず大学院に進学する理由を明確にしておきましょう。

大学院に進学するメリットを知ろう

大学院に進学する一番のメリットは、自分の専門知識が身に付くことです。一番興味のある分野を2年間学び続けることができるのは大学院だけです。

大学院の一番のデメリットは就職するのが遅くなることです。金銭的に余裕がある大学生でないと進学は難しいです。

他にもメリット・デメリットがたくさんあるので、考慮した上で進学するかを決めましょう。

【大学院に行く意味は?】筑波院卒が考えてみた院進のメリット・デメリット

将来やりたい仕事を考えよう

卒業後にどんな仕事に就きたいか考えましょう。

もし学部で自分の行きたい企業にいけない、就きたい仕事に就けないという場合にも大学院進学がいいかもしれません。例えば大手企業の研究開発職は修士・博士しか採用しないこともあります。

そういう場合は大学院で知識やスキルを高めるのが最適でしょう。また学部とは関係ない仕事に就きたい場合は文系就職という手段もあります。

また学部の大学の偏差値が低くて大手企業にいけないという場合には他大学進学、いわゆる「学歴ロンダリング」も検討した方がいいです。

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就活しなくて良いか検討しよう

就活しなくて大丈夫かを確認しましょう。

大学院進学するか就職するかで悩んでいる大学生も多いと思います。東大理系や京大理系のように高偏差値の大学になると、大学院進学が一般的なので悩むことなく院進する人が多いです。ですが大学によっては院進と就活が半々、もしくは大学院進学する人がほぼいないという場合もあります。

金銭的に大学院進学できるのか、自分の就きたい仕事は大学院卒の方がいいのかをよく考えましょう。

【筑波院卒の体験談】就活をやめて大学院進学するのは逃げなのか

【Step2】進学する研究室を決める

大学院に進学することに決めたら、次は進学する研究室を決めましょう。

研究室選びのコツ

大学4年で現在所属している研究室に進学するならいいですが、他研究室や他大学に進学するということになるとかなり用意が必要になります。

他大学院の研究室に進学する場合は、研究室訪問が必須です。直接伺えない場合もオンライン面談をお願いするのが良いです。研究室のホームページや論文を見るだけでは、研究室の環境や雰囲気は分かりません。また行きたい研究室の教授や院生に話すことで大学院入試の問題やコツについて聞くことができます。

【筑波院卒の体験談】研究室の選び方・やることまとめ

他大学進学も検討しよう

大学の授業や研究がつまらないと考えている人は、他大学院進学がオススメです。自分の本当にやりたい研究ができる研究室を受験することができますし、大学を変えることで心機一転新生活を送ることができます。

【国公立7校に潜入】外部で入りやすい大学院の特徴・院試の注意点

学歴ロンダリングがおすすめ

もし他大学の大学院に進学するなら、今いる大学よりもレベルが高い大学院に挑戦することがおすすめです。学歴ロンダリングをすることで就活で有利になったり、新しい人間関係を築くことができます。

【院から筑波】学歴ロンダリングして良かったこと・悪かったこと

【Step3】大学院入試の準備をする

進学したい研究室が決まったら、大学院入試の準備をしましょう。

大学院入試は事前準備がかなり重要です。大学受験では高校や塾でアドバイスを受けながら進めることができますが、大学院入試はそうはいきません。かなり狭いコミュニティの中で情報が回っていることが多いので、自分から積極的に情報を集める必要があります。

大学院入試の難易度を把握しよう

進学したい研究室の倍率を調べましょう。特に外部受験をする場合は外部受験生の合格率を見ておきましょう。大学院入試自体の倍率は低めですが、人気研究室では超狭き門のところもあります。

【大学院入試ってなに?】難易度・倍率・試験科目について

研究室訪問に行こう

進学する研究室に訪問しましょう。

大学院入試の過去問を集めることが難しいです。自分の大学だったら気軽に先生や先輩に院試について聞くことができますが、他大学の大学院になるとなかなか難しいです。ネットでは手に入らないことが多いので、準備をした上で一度研究室訪問をするのがいいです。

【筑波院卒の体験談】大学院入試の過去問を入手する方法3選

TOEICの勉強をしておこう

もし大学院入試の中にTOEICがあったら、早めに勉強しておきましょう。

TOEICは院試まで何回も受けれますし、勉強すれば必ず点数が上がります。また英語が苦手でも対策で必要最低点は(600点)取れるので、頑張りましょう。

【筑波院卒の体験談】大学院入試で必要なTOEICの点数・確認すべきこと

しっかり準備をしたら、きっと大学院に合格することができます。

【STEP4】大学院生活を満喫しよう

大学院生活は自分の研究に熱中しましょう。

大学院に合格をしたら、大学院に進学する準備をしましょう。大学生活でやり残したことがあるなら残りの学生生活でできるようにプランを立ててみてください。

【筑波院卒体験談】理系大学院生がやるべきこと3選

大学院生活は大変なことも多いですが、圧倒的に成長できる2年間です。研究はもちろん、研究以外の興味があることにも挑戦してみてください。

【筑波院卒体験談】理系大学院生がやるべきこと3選

あとは大学院生は研究と同じくらい就活に力を入れるのがおすすめです。

私は1年目の夏ごろから就活の選考を受け始めて、1年生の3月には2社から内定をいただくことができました。倍率100倍以上の一部上場企業から内定をいただくことができたのですが、これはかなりの準備をしたからです。

就活をおろそかにして志望企業に落ちている院生をたくさん見ているので、ぜひ就活でも本気で取り組んでください。

【20卒体験談】大学院生向け就活サイトランキング10選

色々お話ししてきましたが、気負わず楽しくやれば大丈夫です。大学院に合格したら2年間好きな研究を存分にやることができます。大変なことも多いですが大学時代と比べると自分で考えることが増え、スキル向上を実感できるので楽しいと思います。

2年間というと長いように思うかもしれませんが、みんな口を揃えて「あっという間だった」と言います。研究や授業に励み、1年の夏からは就活が始まります。一瞬で過ぎ去るのでぜひ目標を持って大学院生活を送ってみてください。